2024年11月13日(水)~15(金)に虎ノ門ヒルズフォーラムで行われた「Clarisカンファレンス2024」。
11月14日(木) 14:40~15:25 の事例セッション「トレーサビリティを確保と業務効率化: 『こだわり卵』の一連管理システムをローコードでアジャイル開発」で株式会社マルフクの福崎社長と、弊社徳浪がスピーカーとして登壇しました!
登壇の経緯から当日の舞台裏をレポートします!
経緯
マルフク様で稼働している「在庫・製造管理システム」をFileMakerで作成し始めたのは2018年のこと。アイ・アンド・シーとマルフクの福崎社長との出会いはセッション内でも福崎社長が触れていましたが、FileMaker(現Claris)主催のハンズオンセミナーに参加し、同じ静岡に拠点があるとのことでClarisの方からご紹介いただいたそうです。
システム納品後は安定稼働のため保守契約を結んでいただいており、時々訪問しシステムの保守内容だけでなくいろいろなお話をさせていただくのですが、その中で徳浪が「いつかFileMakerのカンファレンスでこのシステムの事例を発表するのが私の夢なんです」と語りだします。福崎社長も「いいですね、ぜひ」と。でもお互い社交辞令もあるよなぁ...とその時は思っていました。
↑2018年撮影。開発にあたり、何度も工場見学させていただきました。
お二人ともちょっとお若いですね。
時は流れ2022年。Clarisからクラリスブログでの事例記事掲載の打診がありました。
福崎社長は取材等に慣れていらっしゃるのか、躊躇せず取材にご協力いただけることになり、年明け2023年1月に取材、5月「クラリスブログ」に掲載されました。
トレーサビリティを確保したこだわり卵。入荷から倉庫管理まで一連の業務を効率化
そして2024年4月、Clarisカンファレンス2024の開催日発表とセッションスピーカーの募集が始まります。
弊社社長からも「今年は出そう」とのお話があり、福崎社長にもセッションでスピーカーとして登壇していただきたいと打診したところ...快諾!
満を持して名乗りを上げることになりました。
↑在庫・製造管理システムの画面キャプチャ
準備もいろいろ...?
いざ「出よう」と決まってから初めて知りましたが、登壇には審査があります。
カンファレンスのセッション枠には限りがあるので、枠数より多い応募・申請があった場合はセッション内容やテクニカルセッションとのバランスを見てお断りされることもあるとのこと。
申し込みフォームに思いのたけを綴り、提出して1週間。無事選考されました!
提出物は発表時のPC設定等を記載したインフォメーションシート等、事務手続き系の資料ももちろん必要ですが、発表に使用するパワーポイント資料を準備しなくてはなりません。
意外と締め切りが遅くて、カンファレンスも迫った10月中旬。とはいえ通常業務と並行して作成するのであっという間に締め切り間近になってしまいました。
10月初旬に福崎社長発表分のパワーポイント資料を受け取り、文字が多いところは図などに変更したり写真を追加したりしつつ、徳浪発表分を追加します。間に合ったー...と提出後、Clarisから指摘された文言修正や(Claris と FileMaker の間にはスペースを入れるなど)、こちらで再確認後に見つけた問題点の修正などもあり再提出。
発表の練習をしている中で、説明する文章に対しスライドがもの足りない...ということで、登壇数日前に1枚追加することになり、最後の最後まで資料の校正作業が続きます。
↑表紙なども含めて全38ページ。
登壇時にPC画面が見えないなどの時のためにセリフだけの冊子も用意。
いよいよ当日
私は11時前くらいに到着したのですが、福崎社長はまだいらっしゃっていないとのこと。11時からの弊社掛巣のセッションを見ながら到着をお待ちします。
↑掛巣のセッション。けっこう人入ってる!!すごい!
掛巣のセッションが終わっても福崎社長からの連絡がありません...不安になってきました。
しばらくして「もうすぐ東京に着きます。お昼を食べてから向かいますので12時半か13時頃着きます」とのご連絡が。ほっと一安心です。
↑福崎社長到着後、アイ・アンド・シーの出展ブース前で記念撮影。
福崎社長と徳浪はスピーカー控室で準備に入ります。しばらくすると徳浪から控室に来てほしいとの連絡が。恐る恐る部屋に入ると、「福崎社長もスライドを1枚追加したいそうなんだけど、Macで追加したのをWindowsで開いたらずれたから直して」
やはり直前まで何度もシミュレーションするとこういうことがありますよね。卵に関するFAQはこのとき追加されたのでした。
このあと福崎社長から卵のトリビアをいろいろお話いただき、時間があったらセッション内でもお話されるとのことでしたが、スライドの説明がきっちり時間内でみなさんに披露することはかないませんでした。
しばらくすると係の方からお呼びかかかり会場に案内されます。前のセッションが終わると聴講者はいったん全員外に出るよう促されるので、客席には関係者や気の早いお客様がチラホラといったところ。舞台に上がり、PCを接続、マイクの位置や音声チェックなど行います。
登壇するお二人は緊張していないのか開始2分前くらいまでお話をされていて、なんだかこちらが緊張してきてしまいました。
そして本番
会場が薄暗くなり、開始のアナウンスが始まります。舞台袖で待機していたお二人が舞台に上がります。
↑緊張の面持ち
福崎社長は過去にもいろいろなところ(学校など)で大勢を前にお話をされた経験があるとのことで、原稿を読むのではなく自分の言葉でお話されています。さすが...
↑時間があったらもっとお話ししていただけそうな雰囲気
次は徳浪の出番です。
マイクの位置はもう少し上にする予定だったのでは...?こちらが焦ります。
セリフはPC画面のメモ欄にも表示されています。カンペを作りましたが必要なさそうです。順調にお話を進めています。
↑マイクの位置ー!!
いったん舞台から降りて私の隣に座った福崎社長から「ちょっと時間オーバーしてしまいましたよね?」とコッソリ話しかけられます。とても気にされていますが私の時計では1分少々過ぎただけのようだったので「ほとんどぴったりでした!」とコッソリお返ししました。
数日前に追加したスライドはアニメーションを多用しており、クリックのタイミングがずれると大変カッコ悪い感じになってしまうので、作った私としてはこのスライドが見ていて一番緊張しました。
↑徳浪から「こんな内容を絵で説明したい」
と口頭で伝えられた内容を私の絵力(?)で表現したらこうなりました
少しだけ時間オーバーしてしまいましたが、概ね問題なく終わりました!
↑お疲れ様でした!
舞台を降りて片付けと記念撮影後、控室に戻り少しだけお話し、福崎社長は静岡に戻り仕事があるためお帰りになりました。
来年は同じ福崎社長が経営されているプロクックさんの製造管理システムで登壇するお約束をしてくださったそうです。ぜひ実現していただきたいなという希望(できればスイーツセッションでプロクックさんのプリンかシフォンケーキが食べたいなという妄想)でこのレポートを締めくくりたいと思います。以上、現場からお送りしました!
↑徳浪片付け中。記念撮影するよー
↑本当にお疲れ様でした!!
左から弊社上田(代表取締役社長)、マルフク福崎社長、弊社上田(経営企画部長)、徳浪
終わりに
今回、登壇しました徳浪から
250席もあるような大きな会場でのセッションは初めてで、そもそもセッションで登壇するのも初めてでした。準備期間も含めて当日も、思ったよりも緊張していない自分に驚きました。もちろん緊張感はありましたが落ち着いていました。
会場スタッフの方から紹介され壇上に上がり、最初の話で噛んでしまったことが悔やまれます。
福崎社長から養鶏場やたまごに関するお話をしていただき、ご参加いただいた方も引き込まれたのではないかと思います。
セッション2日前までは、私のターンではシステム説明と要件定義~開発の進め方の話をしようと考えていましたが、これではあまり印象に残らないかもしれないと思い、セッションであまり話の出ない「上流工程」の大事さや、I&Cは「上流工程を大切にしている」ということを話そうと考えました。
しかもそこは4コマ漫画的にしたく、シナリオを渡して仕上げてもらいました。今回のセッションの中で私が一番話したかったのはこの部分でしたので、話ができて満足しています。
来年も何らかの形で登壇できるようにがんばります。できればまた福崎社長と、今度はプロクックさんの厚焼玉子とプリンのセッションができたらいいなと思います。